[メイン] GM :  

[メイン] GM : 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。

[メイン] GM : このままの日々が、ずっと続くと思っていた。

[メイン] GM : ────本当に?

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 本当に、それは、あなたが思ったことですか?

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ダブルクロスThe3rdEdition『bubble,dream』

[メイン] GM : ダブルクロス──それは、裏切りを意味する言葉。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : OP『かわらないにちじょう』登場:全員

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : いつもと変わらない朝だ。

[メイン] グラス : 「兄さん、朝ですよ」

[メイン] サンダルフォン : 「ん……ん?」

[メイン] GM : 今日もまた、いつものように、君の妹が起こしに来た。

[メイン] サンダルフォン : は?

[メイン] サンダルフォン : ……俺に、妹はいない。

[メイン] サンダルフォン : 怪訝な目で、少女を見る。

[メイン] GM : 妹、グラスはいつもと変わらない。

[メイン] グラス : 「もう、寝ぼけているんですか?」

[メイン] グラス : 「今日もお仕事でしょう?ほら、準備準備、ですよ♪」

[メイン] サンダルフォン : 「いや、待て。待て!」

[メイン] サンダルフォン : 「君は誰だ!?」

[メイン] GM : グラス。

[メイン] GM : 君の、たった1人の妹。

[メイン] GM : そうだろう?

[メイン] グラス : 「……大丈夫ですか?兄さん。もしかして、具合が悪いんですか?」

[メイン] サンダルフォン : 「違う、俺は、俺は……」

[メイン] サンダルフォン : 昨晩の事を思い出す。何か……何かの切欠があるはずだ!

[メイン] GM : 昨晩?

[メイン] GM : 君は、いつも通り、この家で生活をしていた。

[メイン] サンダルフォン : 「………っ」

[メイン] サンダルフォン : 「…………だい、じょうぶ。だいじょうぶ、だ」

[メイン] サンダルフォン : 「………すまない。少しばかり、睡眠が足りないようだ。少し休んだら、準備をしよう」

[メイン] グラス : 「わかり、ました……無理はしないでくださいね」

[メイン] GM : グラスはそのまま君の部屋から出ていく。

[メイン] GM : 出社まで、あと15分。

[メイン] GM : 二度寝をするには、あまりにも頼りない時間だ。

[メイン] サンダルフォン : 「…………クソッ!」

[メイン] サンダルフォン : 彼女が見えなくなった後、1人、ベッドを叩く。

[メイン] サンダルフォン : 行き場のない、不安、恐怖、苛立ち、ラベリングできない感情をぶつけるように。

[メイン] サンダルフォン : ……俺はいったい、どうしてしまったんだ……?

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] GM : ミドルフェイズ

[メイン] GM : 自由にやれ

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 45 → 50

[メイン] サンダルフォン : Middle「揺らぐ日常」シーンプレイヤー:サンダルフォン 登場:任意

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 1d10 登場 (1D10) > 2

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 50 → 52

[メイン] サンダルフォン : ひとまず……部屋を見渡す。ここは俺の部屋と相違ないか?

[メイン] GM : “変わらず君の部屋だ”。

[メイン] サンダルフォン : ……舌打ちを1つ。

[メイン] サンダルフォン : 「まずは、UGNへの連絡。外部から応援を要請しなければ」

[メイン] GM : UGN?

[メイン] GM : そんなもの、君は知らない。

[メイン] サンダルフォン : ………。

[メイン] サンダルフォン : 状況は、最悪だ。

[メイン] サンダルフォン : 「だが……動かなければ、何も変わるまいよ」

[メイン] サンダルフォン : このナンセンスな状況も、きっと。

[メイン] サンダルフォン : 何か打開策があるはずだ。

[メイン] サンダルフォン : 調査:この場の座標 情報:噂話

[メイン] GM : 難易度5

[メイン] サンダルフォン : 1dx (1DX10) > 8[8] > 8

[メイン] GM : S市西部。海沿いの街。

[メイン] GM : 君のよく知る街。

[メイン] サンダルフォン : UGN支部は?

[メイン] GM : さあ

[メイン] サンダルフォン : 「……とりあえず」

[メイン] サンダルフォン : 「まったく場所がわからない、よりかはマシだな」

[メイン] サンダルフォン : 出社を……出社しなければならないんだよな。
場所は?

[メイン] GM : しらばっくれるな、知っているだろう。

[メイン] サンダルフォン : ……業務内容は?

[メイン] GM : 外資系だ

[メイン] サンダルフォン : ああ、そう。

[メイン] サンダルフォン : 部屋を出て、洗面所へと向かい、歯磨きなどを済ませた後、リビングへと顔を出す。

[メイン] サンダルフォン : グラスは?

[メイン] グラス : 「……ああ、兄さん。体調は大丈夫ですか?」

[メイン] サンダルフォン : 「問題ない。心配をかけたな」

[メイン] サンダルフォン : 「朝御飯は道中購入する。いってくるよ」

[メイン] グラス : 「わかりました。無理はなさらないでくださいね」

[メイン] サンダルフォン : 「ありがとう」

[メイン] サンダルフォン : 彼女に微笑んで、家を出た。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : Middle「変わらぬ景色」シーンプレイヤー:サンダルフォン 登場:任意

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 5

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 52 → 57

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 道中の景色は……何か、違和などはあるか?

[メイン] GM :

[メイン] サンダルフォン : ……そうか

[メイン] サンダルフォン : 「……違和感がない」

[メイン] サンダルフォン : 「いや、厳密には……」

[メイン] サンダルフォン : 「“2つの意思が存在する”」

[メイン] サンダルフォン : 違和感を抱く俺と、“当たり前”であるという認識。この2つが俺の中に混在している。

[メイン] サンダルフォン : 「Eロイスか、それとも……」

[メイン] サンダルフォン : Eロイス。エグゾーストロイス。“化物”(ジャーム)の欲望より引き起こされる、衝動による異常事態。

[メイン] サンダルフォン : 「………考えた所で始まらんな」

[メイン] サンダルフォン : 律儀に“舞台”の筋書きに乗る必要はない。

[メイン] サンダルフォン : だって俺は、巻き込まれただけの存在なのだから。

[メイン] サンダルフォン : 出勤時間は?

[メイン] GM : 経験則から君は知っている。
今から真っ直ぐ行って、ようやくギリギリに到着するだろう。

[メイン] サンダルフォン : そうか。

[メイン] サンダルフォン : 堂々と無断欠勤する。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 調査:ここから連絡を取れるUGN支部を探す

[メイン] GM : 20

[メイン] サンダルフォン : 《無形の影》+《コンセントレイト:ウロボロス》

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 57 → 63

[メイン] サンダルフォン : 4dx+1 情報:UGN (4DX10+1) > 5[1,2,5,5]+1 > 6

[メイン] サンダルフォン : 1d10上昇させ再挑戦

[メイン] サンダルフォン : ……いや、やめておくか

[メイン] GM : UGNなんて、調べても出てこないし。

[メイン] GM : 君は知らない。

[メイン] サンダルフォン : 「………」

[メイン] サンダルフォン : 接触自体は諦めず行うが……現状は。

[メイン] サンダルフォン : もう少し現状の情報を調査する方が先だな。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : Middle「停滞する足取」シーンプレイヤー:サンダルフォン 登場:任意

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 2

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 63 → 65

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 近くに公園はあるか?

[メイン] GM : 君が良く休憩に使っている自然公園がある。

[メイン] サンダルフォン : では、そこのベンチに座る。

[メイン] サンダルフォン : 「……………」

[メイン] サンダルフォン : 空を眺め、ぼんやりと思考を整理する。

[メイン] サンダルフォン : 俺は、UGNエージェントで、“あの方”の《複製体》として生まれて……

[メイン] サンダルフォン : ……数奇な縁により、今は、彼の力を受け継ぎ、力としている。

[メイン] サンダルフォン : 思い出せる記憶は、こうだ。

[メイン] サンダルフォン : だが、“この状況”で呼び起こされる“いつもの光景”は、あまりにも記憶とかけ離れていて。

[メイン] サンダルフォン : 「……俺は」

[メイン] サンダルフォン : 「誰なんだ?」

[メイン] サンダルフォン : その問いに返すものはいない。

[メイン] サンダルフォン : はあ、と溜息をついて。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 調査 「俺は誰だ?」 情報:噂話

[メイン] GM : 6

[メイン] サンダルフォン : 2dx (2DX10) > 4[3,4] > 4

[メイン] サンダルフォン : 財産点2点消費

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 君は君だ。

[メイン] GM : この街に妹と住むサラリーマン。

[メイン] GM : 業績も優秀で、ここから先、軌道に乗ってもっと幸せになれるであろう存在。

[メイン] GM : まぎれもない、日常の住人。

[メイン] GM :  

[メイン] サンダルフォン : 「…………」

[メイン] サンダルフォン : 「真逆だな」

[メイン] サンダルフォン : 記憶と、認識。

[メイン] サンダルフォン : そのギャップに、渇いた笑いが浮かぶ。

[メイン] サンダルフォン : 息を吸い込んで、吐き出して。

[メイン] サンダルフォン : 「…………俺は」

[メイン] サンダルフォン : 「その席には、座れないよ」

[メイン] サンダルフォン : 椅子から立ち上がり、その場を後にした。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] GM : Trigger「崩れる日常」登場:サンダルフォン

[メイン] GM :  

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 10

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 65 → 75

[メイン] GM :  

[メイン] GM : サンダルフォンが公園を出ようとした、その時。

[メイン] GM : くらり。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : いつもと変わらない朝だ。

[メイン] サンダルフォン : 「なっ……!」

[メイン] グラス : 「きゃあっ!」

[メイン] GM : 君を起こしにきた妹が驚き、飛びのく。

[メイン] サンダルフォン : 「何、が………」

[メイン] サンダルフォン : 「俺は公園に居たはずだぞ、なのに」

[メイン] グラス : 「寝ぼけているんですか、兄さん?」

[メイン] グラス : 「もう、早くしないと遅れてしまいますよ!」

[メイン] サンダルフォン : 「あ……ああ……」

[メイン] サンダルフォン : ……厄介事が、また1つ。

[メイン] サンダルフォン : ………今の時刻は?

[メイン] GM : 今から準備をして、出社をすれば問題はないくらいの時間。

[メイン] サンダルフォン : ああ、そう。

[メイン] サンダルフォン : 「……わかった、今準備をしよう」

[メイン] グラス : 「はい。私、朝ごはんの用意をしていますね。兄さんも食べますよね?」

[メイン] サンダルフォン : 「……」

[メイン] サンダルフォン : 「そうしようか」

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : Middle「変わらないように」シーンプレイヤー:サンダルフォン 登場:任意

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 5

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 75 → 80

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : ……認識の歪みの次は、これか。

[メイン] サンダルフォン : 頭痛がする。これでは外部に応援要請を求めるのも難しいじゃないか。

[メイン] サンダルフォン : あのシーン。恐らくは、先ほどの朝をそっくりとそのまま繰り返した、ということなのだろう。

[メイン] サンダルフォン : ……何が切欠だった? 俺は何をした?

[メイン] サンダルフォン : 「……“舞台”に乗らなかった、がトリガーだったのか……?」

[メイン] サンダルフォン : 合っているかはわからない。しかし。

[メイン] サンダルフォン : 「……試さなければ、わからないか」

[メイン] サンダルフォン : 職場へと、向かった。

[メイン] GM : 職場。君が通いなれた、職場。

[メイン] GM : 同僚は君を確認すると、皆朗らかに挨拶をしてくる。

[メイン] GM : 変わらない日常だ。

[メイン] サンダルフォン : 「……」

[メイン] サンダルフォン : タイムカードを切って、自分の机へと向かい、業務を開始する。

[メイン] GM : 変わらない、君の普段の日常だ。

[メイン] サンダルフォン : 「………さて」

[メイン] サンダルフォン : 仕事に取り掛かる。

[メイン] サンダルフォン : そのまま終業時刻まで仕事をする所存だ、が。

[メイン] サンダルフォン : やれるか?

[メイン] GM :  

[メイン] GM : Trigger「崩れる日常」シーンプレイヤー:サンダルフォン

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 3

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 80 → 83

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 昼休憩が終わり、業務に戻り、少し過ぎた頃。

[メイン] GM : くらり。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : いつもと変わらない朝だ。

[メイン] サンダルフォン : 「っ」

[メイン] グラス : 「兄さん、起きて……らっしゃいましたね」

[メイン] サンダルフォン : 「………おはよう、グラス」

[メイン] サンダルフォン : 「準備をしよう。先に降りていてくれ」

[メイン] グラス : 「わかりました」

[メイン] グラス : 「朝ごはん、冷めないうちに来てくださいね」

[メイン] サンダルフォン : 「ああ」

[メイン] サンダルフォン : 彼女を見送って。

[メイン] サンダルフォン : ……………何が、トリガーだった?

[メイン] サンダルフォン : 俺は、先ほどまで舞台に求められた行動を取っていた……はずだ。

[メイン] サンダルフォン : “俺”は少なくとも、そうすることが望ましかったはずだ。

[メイン] サンダルフォン : でも、なのに……また、この朝が来た。

[メイン] サンダルフォン : 何が引っかかった?
何がダメだったんだ?

[メイン] サンダルフォン : ……落ち着こう。

[メイン] サンダルフォン : 思い出せ、前回、前々回は何をした?

[メイン] サンダルフォン : “公園から出た”、“業務を行っていた”……共通点は、無い。

[メイン] サンダルフォン : だが、それは行動そのものだ。

[メイン] サンダルフォン : 何か別の共通点があるかもしれない。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : GM、このシーンでの調査の許可を

[メイン] GM : 構わない

[メイン] サンダルフォン : 調査 前回、前々回のループ時の共通点 知識:レネゲイド

[メイン] GM : 8

[メイン] サンダルフォン : 6dx+4 (6DX10+4) > 9[3,5,5,5,7,9]+4 > 13

[メイン] GM : 前回、前々回は、だいたいざっくりと

[メイン] GM : どちらも15時直前であった。

[メイン] サンダルフォン : ………。

[メイン] サンダルフォン : リビングへと顔を出す。

[メイン] サンダルフォン : 「グラス」

[メイン] グラス : 「どうしました、兄さん」

[メイン] サンダルフォン : 「……少し、体調が優れなくてな」

[メイン] サンダルフォン : 「今日は休むことにしようと思う」

[メイン] グラス : 「まあ……大丈夫ですか?」

[メイン] サンダルフォン : 「少し休めば良くなるとは思うが、念の為な」

[メイン] サンダルフォン : 「朝飯を食べたら自室で休むことにするよ」

[メイン] グラス : 「わかりました。具合が悪くなったらすぐに言ってくださいね」

[メイン] サンダルフォン : 「ああ、ありがとう」

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 15時まで待機する。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] GM : Trigger「揺らぐ非日常」シーンプレイヤー:サンダルフォン

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 6

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 83 → 89

[メイン] GM :

[メイン] GM : 14時46分。

[メイン] GM : 大きな、揺れだった。

[メイン] GM : 長い長い、長い揺れで。

[メイン] GM :  

[メイン] サンダルフォン : 「……!」

[メイン] GM : 揺れが収まっても、また再び長く、大きな揺れが起きる。

[メイン] サンダルフォン : 「グラス!」

[メイン] サンダルフォン : 部屋を出て、グラスを探す!

[メイン] GM : 家の中は滅茶苦茶で。

[メイン] GM : それでも、彼女は。

[メイン] グラス : 「にい、さん……よかった、大丈夫ですか!?」

[メイン] サンダルフォン : 「良かった、グラスも無事だったんだな……」

[メイン] サンダルフォン : ……今日の、日付は?

[メイン] GM : 3月11日。

[メイン] サンダルフォン : ここは、海沿いだな?

[メイン] GM : 君が、良く知る通り。

[メイン] サンダルフォン : グラスの手を取る。

[メイン] サンダルフォン : 「逃げるぞ、グラス」

[メイン] グラス : 「えっ、えっ!?」

[メイン] サンダルフォン : 「ここは危険だ! 早く高台へ……」

[メイン] グラス : 「だ、ダメです! だって、まだ貴重品もまとめていませんし」

[メイン] サンダルフォン : 「いいから! 逃げないと津波が来る!」

[メイン] グラス : 「つな……に、兄さん、そんな大げさな。確かに大きな地震でしたけれど」

[メイン] グラス : 「…………それに」

[メイン] グラス : 「こんな状況だからこそ、です。私達の大切なお家を離れる訳にはいきませんよ」

[メイン] グラス : 「停電の影響で、テレビなども見れませんし……」

[メイン] サンダルフォン : 「~~っ」

[メイン] サンダルフォン : 無理矢理にでも、手を引く!

[メイン] グラス : 「きゃあっ!」

[メイン] グラス : 「にい、さ……げほっ、ごほっ!」

[メイン] サンダルフォン : 「っ!」

[メイン] GM : 喘息の発作だ。

[メイン] GM : グラスには、持病の喘息がある。

[メイン] サンダルフォン : 「グラス、大丈夫か!?」

[メイン] グラス : 「大丈夫、です……すこし、やすめば──」

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目が覚める。

[メイン] GM : いつもと変わらない朝だ。

[メイン] GM :  

[メイン] サンダルフォン : Middle「ふたたび、朝は来る」シーンプレイヤー:サンダルフォン

[メイン] サンダルフォン : 1d10 (1D10) > 4

[メイン] system : [ サンダルフォン ] 侵蝕率 : 89 → 93

[メイン] サンダルフォン :

[メイン] サンダルフォン : 絡繰は、わかった。

[メイン] サンダルフォン : “あの地震”が発生すると、この朝に戻る。

[メイン] サンダルフォン : あの日の朝に。

[メイン] サンダルフォン : あの様子を見るに、グラスと一緒であればループまでの時間が少し延びたのを見るに、恐らく、求められている事は……。

[メイン] サンダルフォン : ………だが。

[メイン] サンダルフォン : 「キャスティング・ミスだな」

[メイン] サンダルフォン : 確実に、現在この身に発生している事象はレネゲイドによるそれだ。

[メイン] サンダルフォン : UGNエージェントが、レネゲイドによる案件に遭遇した場合、やる事は1つ。

[メイン] サンダルフォン : 事態の収拾。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 調査 ここから出る方法

[メイン] サンダルフォン : 知識レネゲイド

[メイン] GM : 10

[メイン] サンダルフォン : 6dx+4 (6DX10+4) > 8[1,3,3,6,6,8]+4 > 12

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 助けたいと思わないのか?

[メイン] サンダルフォン : 助けたいのであれば、自分の手を使う事だな

[メイン] GM : そうか

[メイン] GM : ──キャスティング・ミスだな。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目の前に男がいた。

[メイン] GM : FHエージェント、“遠き憧憬”。

[メイン] GM : 君が、討伐の任を任されていた存在だ。

[メイン] GM : 対象は、遺産──強いレネゲイドを持った、異常な効果をもたらす物品を所有している。

[メイン] GM : 「ひどい奴だな、君は」

[メイン] サンダルフォン : 「……救いたい存在に対し、他者の手を向けるのも」

[メイン] サンダルフォン : 「大概、悪趣味だろう」

[メイン] GM : 「そうかもしれない」

[メイン] GM : 「で、さ」

[メイン] GM : 「どうだった?」

[メイン] サンダルフォン : 「……?」

[メイン] GM : 「箱の中。俺の人生のエミュレーターは」

[メイン] GM : ──“無垢の箱”。持ち主の人生を読み取り、再演算し、数多の可能性を映し出す遺産。

[メイン] GM : “遠き憧憬”の持っていた遺産は、それであった。

[メイン] GM : 「ああ、箱の効果でまだ記憶がごちゃごちゃしてるか……」

[メイン] GM : 「どう? この人生、気に入ってくれた?」

[メイン] GM : 「もしさぁ、この人生を気に入ってくれたんなら」

[メイン] GM : 「“俺”になってよ」

[メイン] GM : 「代わりに、俺は“君”になる」

[メイン] GM : 「俺の人生で一番嫌だったことも……回避方法はわかったでしょ?」

[メイン] GM : 「それを超えれば、きっと幸せな人生が待っているはずさ」

[メイン] サンダルフォン : 怪訝な表情を浮かべる。

[メイン] サンダルフォン : 「………だったら」

[メイン] サンダルフォン : 「お前が箱に入って、回避すればいいじゃないか」

[メイン] サンダルフォン : 「お前が歩むはずだっただろう、幸せな人生を送ればいいじゃないか」

[メイン] GM : 「わかってないなあ」

[メイン] GM : 「“俺じゃ幸せにできないんだよ”」

[メイン] GM : 「“俺じゃない誰かが俺になってくれないとダメなんだ”」

[メイン] GM : それは、妄執。

[メイン] GM : ──自分でない誰かなら、彼女を救えたのではないかという現実逃避。

[メイン] GM : 偏執的ともいえる妄執は、即ち──衝動の渦の中にある事を示す。

[メイン] GM : 彼は、もう、正気ではない。

[メイン] GM : 自分ではない誰かに、大切な存在を護ってほしい。その願いに取りつかれた、化物。

[メイン] サンダルフォン : ……憐れだ。

[メイン] サンダルフォン : 小さく呟いて。

[メイン] サンダルフォン : 「誰も」

[メイン] サンダルフォン : 「誰かの代わりになんて、なれる訳がない」

[メイン] サンダルフォン : 羽を広げた。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : その後。

[メイン] GM : “遠き憧憬”は無事討伐され、遺産“無垢の箱”も回収された。

[メイン] GM :  

[メイン] サンダルフォン : ED『泡沫、はじけて』シーンプレイヤー:サンダルフォン

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 目が覚める。

[メイン] サンダルフォン : 代り映えのない、いつも通りの朝だ。

[メイン] サンダルフォン : 飾り気のないUGNから支給された自室を見渡す。

[メイン] サンダルフォン : ……いつも通りの、朝だ。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : いつも通り、UGNの任務の連絡を行い。

[メイン] サンダルフォン : いつも通り、UGNの任務に駆り出され。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : いつも通り、日常より遠く。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : あの時見た“白昼夢”は、のどかで、鮮やかで、平和で。

[メイン] サンダルフォン : 遠く、遠く、どこまで行っても焦がれるしかない、憧れで。

[メイン] サンダルフォン : 俺には、絶対に座れない居場所だった。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 「日常の護り手は」

[メイン] サンダルフォン : 「日常の中には、いられないんだな」

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : ──泡は、はじけた。

[メイン] サンダルフォン :  

[メイン] サンダルフォン : 以上

[メイン] サンダルフォン : 宴だァ~~~~~~~~!!!!!